医師は完全理系人間…医師への伝え方は決まってる!!!
おはようございます!
今日は、理系女子ならぬ理系の中の理系、医師への正確な伝え方の方法をお教えします。
医師側が、患者さんに耳を傾けるひとという前提がありますが、これはかなり大切です。
医師への伝え方を間違えると…お薬がドンドン増えるんです!
これ心療内科や精神科の現場でよく聞く話ですよね。
ひとによっては、お薬の種類が6つも8つもみたいな。
厚生労働省の調査では、6剤以上の内服しているひとは約40%いるようです。10種類以上で約10%もいますからね。
またこれはアメリカでも指摘されていますが、日本の高齢者の研究から6剤以上のお薬は、有害事象(←副作用のことです)が増えることがわかっています。うつ傾向にあることもわかっています。
また最近のトピックスでは、この多剤薬物を精神科の領域で問題視したため、昨年10月から抗うつ薬4種類以上、抗精神病薬4種類以上、抗不安薬3種類以上、睡眠薬3種類以上を制限するようなルールになりました。
かかりつけ医師がいないと伝え方がわからない!?
なぜこんなにお薬が増えてくるのか、政府の見解としてはかかりつけの医師の問題をあげています。
わたしもその通りだと思っています。かかりつけの医師がいないと目の前の患者さんのプロマネをする人がいません。各診療科での治療が進めば進むほど、お薬をまとめて見てくれる(プロマネ)してくれるひとはいなくなるのが現状です。糖尿病内科から3種類、整形外科から3種類、脳外科から4種類、消化器内科から2種類という90歳のおばあちゃんも普通にいます。これって本当に良くないことなんです。すべての病気を治そうとしてはいけないんです。優先順位を決めて上から3つ解決できれば良い。
かかりつけの医師を決めることは大前提になりますが、一歩間違えると、医師への伝え方次第では、お薬も増えていきます。
では、医師に対してどんな伝え方が良いのでしょうか?
医師への伝え方の大原則は、「5W1H × 重たさの数値」
医師への伝え方で重要なのが、この3つです。
① Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ)
② とっても悪いのを10、全く問題ないのを0とした場合、今はこれくらいという重たさの数値設定=(どのくらい)
③ 悪い時だけを説明せず、1週間で言ったら1日だけといった具体的な頻度=(どのくらい)
①は、良くみなさんが医師へ伝えていることだと思います。ここを一生懸命伝えようとしてメモするひともいるでしょう。でもここが大切なんじゃないんです。②と③の「どのくらいひどくて、どのくらいの頻度」なのかが重要になってきます。
医師への伝え方は、医師の立場で考える
当たり前なのですが、医師の思考過程を考えると当たり前かもしれません。彼らは、今目の前の患者さんが経験上、知識上、どの程度緊急で重症なのかを知りたかがっています。前回と比べて良くなっているのか、悪くなっているのか知りたいわけです。
そうすると
「先生、やっぱりダメです。寝られなかったです!」って言ってしまうと急いでいる先生は、「このお薬の量だと寝られなかったんだ!」と安直に考えてします場合があります。そこで1錠から2錠に増やすわけです。
でもこういう伝え方だったらどうだったでしょうか?
「先生、やっぱり寝られない日が今週は月曜日だけありました。寝られないと言っても普段は15分くらいだったのが、30分くらいかかりました」
であったり、
「先生、いてもたってもいられないくらい焦る感じと不安感が襲ってきました。先週は週3回くらいだったのが、今は毎日あるんです。それも先週の度合いはそこから逃げ出すのを10とすると5くらいだったのが7か8くらいに増えているんです!」
と言うと、かなり具体的に「調子」がわかりますよね?
そうそう。医師は完全な理系人間です。理屈や論理が大好きです。アバウトに表現されると、コミュニケーションが取れない医師だと文字通り、言葉どおりに馬鹿正直に受け止めます。従って伝え方は、シンプル。
「どのくらいひどくて、どのくらいの頻度」を数字で伝えることをオススメします。こうすれば、医師が間違えることはかなり少なくなります。
今回は、医師への伝え方ということを共有しました。
暖かくなってきて過ごしやすくなってきましたが、オフィス内は何だか寒いですね。
今日も1日頑張りましょうね!
ciao!!!