☆ わくわく働くひとを応援する産業医のブログ ☆

わくわく働く社会を創る。そう決めて起業しました。社内ヘルスケアだけでなく人事総務の領域全般、医療や病院管理とお話しましょう。

「握手」を会話の終わりに入れて満足度マックス!

おはようございます。

今日は、以前から質問の合った「握手 Handshakings」のやり方やその効果についてお話します。

 

握手は、何も海外のビジネスの世界だけではなく、あらゆるところに使える「相手の満足度を非常に高める」簡単にできるツールなのです。

是非、恥ずかしがらずに、一気にやってなれてしまいましょう。

 

必ず印象に残れるひとになれます。

 

 

 

握手をやり始めた理由

握手をするようになったのは、思い出せないのですが、心療内科をはじめてからだと思います。それまでも病棟に入院中の患者さんには、よく「タッチ」をするタイプの医師でしたので、握手もとくに恥ずかしいという感覚はありませんでした。

わたしは、一般内科外来、心療内科外来、産業医という領域で働いています。

そうすると基本的に、「超重度の病気」のひとをみているというよりも、「未病」であったり、日常の生活がある中で、たまに病気のことが発生するというような感覚の方々です。

 

また多くが、マインドを変えたり、コーチングを少しやったり、生活習慣を少しだけ変えたり、適切なアドバイスをするだけで確実に病気も予防出来ますし、ヘタすると病気もお薬を使わずに良くなる場合も多い方々です。

 

そんな彼らを9時間で1日60名診るわけです。

はっきり言って時間がないわけです。しかし時間がないからといって、満足度を下げることはあってはなりません。

いかに素早く彼らのニーズや体調の変化を探知して、それを適切に修正していく、そしてロングランで健康を維持できるのかがわたしに求められていることです。

 

「① 業務効率を上げる」、「② 満足度を高める」をどうやってシンプルに、しかも確実にできるのかということを追求した結果、「握手」にたどり着いたのです。

 

 

 

「握手 Handshakings」の科学的な効果

この握手というものも調べてみました。

 

な、なんとアメリカでは、握手の出来ないひとは、社交性がないとも思われかねない。これは、入社面接のときに評価するための論文から。

「Good handshakes are believed to communicate sociability, friendliness, and dominance, whereas poor handshakes may communicate introversion, shyness, and neuroticism 」(Chaplin et al., 2000)

この研究では、男性においては、しっかりとした握手ができることは、社交性などの要素と関連するという結論づけていました。

日本人も、恥ずかしいのであって社交性がないわけではない!と思っていますので、必ずしもこれに当てはまらず。

 

次に、画像からも握手を挨拶時にするのとしないとでは、差が出てしまうということを脳MRIで確認したという「論文」です。

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社交性という観点からポジティブな印象をより高め、ネガティブな印象を下げるということ。

 

残念ながら、面接の終わりに「握手」をするわたしのスタイルについての論文を探すことは出来ませんでした。

 

 

 

海外のWEBが教える握手の仕方

とはいえ、握手の仕方を知らないと出来ません。

こちら」を参考にして下さい。

  1. しっかりと相手の手を握り、親指が上を向かせる
  2. 数回ゆらしましょう【5 cm】
  3. 紹介が終わる前に、握手を流れるようにはずす 【3 - 4秒】

なんかこんな感じらしいです。笑

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握手がもたらす5つの効果

それでは、わたしが感じる握手のもたらす5つの効果について説明します。

1.面接や面談が終わった感覚にする(儀式)

延々と面接や面談をする意味はありません。

最初にゴールを決めてそのゴールが達成できたのであれば、早く次の仕事にとりかからないといけません。そのためには会話をしっかりと区切って、向こうに話がしたよね?ということを仕向ける必要があります。

もちろん最低でも1分間はこちらは、ずっと黙って相槌をうったり、「スゴイですね〜」と言ったりして場を盛り上げます。

その上で、シメの言葉を言って、「また1か月後に来てくださいね。」と言って、「握手」という流れです。

ドア越しによく「そういえば…良い忘れていたことが。」ということよくあると思いますが、そういうことが減ります。当然ながら、面接や面談終了前に「他に質問したいことありますか?」も聞いた上で。

この儀式的なものは、最初は相手も戸惑います。

くすくす笑ったり、びっくりした表情をしますが、そのうち慣れてきておばあちゃんなんてしっかりと握り返してきますので、こちらが痛いくらいです。

 

2.印象に残るひとになれる

握手をするひとは、まだまだ少ないですので業界によっては、頻用すると他の人ととの差別化にもなります。

医療なんて握手する医者がほとんどいませんから、とても印象に残ってまた必ず来てもらえます。

 

3.しっかりと握手された手からこちらの「自信」を感じて安心する

そうこの握手をもとめるひとからの「自信」や「エネルギー」のようなものを感じる方も多くいらっしゃいます。

おばあちゃんに多いのですが、最後握手すると、「これ待っていたのよねぇ〜」と笑顔で非常に強い握手を返してきます。「何だかエネルギーをもらうのよね」というのが定番のコメントです。

「握手」を通して自信やエネルギーをもらいつつ「つながり」を感じて安心を高めているのでしょう。

 

4.恥ずかしがり屋であったり、緊張感が分かる

論文にもあったように Shyness(恥ずかしがり)は、握手をすることが苦手です。また緊張をしていると手に汗がべっとりしているので、嫌がることが多いです。

でも繰り返しその人と会っていると恥ずかしがりな部分や手の汗というものがなくなってきます。

その瞬間に、「あっ!このひとはやっと私に慣れて信頼をしてきているな。何でも話せる関係が構築できたな」と思えるのです。

嫌がっているひとにはもちろんしませんからね。

ビジネスでは、中々繰り返し会うことはないかもしれませんが、プロジェクトを繰り返し打合せをしていく中で、しっかりと毎回終了時に「今日もお互い頑張ったね。また次も頑張ろう」という握手は最高ですよね。

 

5.相手の体調がわかる

実は、握手を通して相手の体調がわかります。

それまでしっかりと握っていたひとが、柔なかくなったりするときってあるんです。そのときは、今は不安な時期なんだな、ネガティブに考えているんだなというような余裕がないときがほとんどです。

従って面接や面談が終わっていますが、次回は必ず前回の悩みや不安について質問をしておこうということになるわけです。

 

以上、握手についてお話しました。

これは本当に、医療現場ではもっと使っていただきたいですし、ビジネスでももっともっと面接や面談、商談で日本人がもっと使うものだと思います。

日本人が大切にしてきた、アタマを下げてお礼する挨拶と組み合わせると最高ですよね。

 

是非、みなさんの働く場面に頻用してみてください。

楽しい土曜日を過ごされてくださいね。

わたしも朝から診療で握手しまくりますぅ〜。

 

ciao.