☆ わくわく働くひとを応援する産業医のブログ ☆

わくわく働く社会を創る。そう決めて起業しました。社内ヘルスケアだけでなく人事総務の領域全般、医療や病院管理とお話しましょう。

花粉症はパフォーマンスを25%下げる!えっ?

みなさま、いよいよ花粉症のシーズンになってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

今年は花粉が多いと聞いています。

共和キリンの「花粉症ナビ」には花粉症のことが盛りだくさん。

NTTドコモも協力して下記のような花粉予報をしているようです。

 

厚生労働省のこの資料(PDF)も良し。わたしも数日前から花がむずむすしてきました。

 

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花粉症の70%がスギ花粉

日本の国土に占めるスギ林:全国森林の18%、国土の12%!

沖縄はスギが生息せず、北海道は飛散が極めて少ないようです。

沖縄で働いていた時は、花粉症で悩まされることがなかったのは、そういう理由なのですね!

 

 

花粉症の重症度は、くしゃみの数!

くしゃみの数と鼻水の回数で重症度が決まります。笑

※ 他にも鼻閉感や日常生活への支障度もあります。

重症度には、「−, +, 2+, 3+, 4+」があります。

  +: 1−5回

2+: 6−10回

3+: 11−20回 → 日常生活が手につかず、苦しい

4+: 21回以上 → 全く出来ない…泣

 

花粉症は25%パフォーマンスを下げる! 

アメリカ􏰁研究によれ􏰂ば、花粉症でパフォーマンス􏰀が25%下がることがわかっています。

月額給料換算すれば、約 156 ドルとなります。

 

􏰀日本􏰁アンケート調査ですが、約 7 割􏰁人が花粉症によって仕事􏰁効率が下がって、生産性が低下すると答えています。

約 6 割􏰁が集中力が低下すると考えています。

 

 

その他にも花粉症による生産性損失􏰀が約 6,000 円や 1 日􏰁労働時間􏰁中で 2 - 5 割ロスしているというアンケート調査もあります。

 

 

これは大変だ!何をする?

仕事に影響してしまう花粉症。

どうすればよいのか?

当たり前すぎて怖いですが、

 

「曝露量を減らす」

 

これしかありません。

曝露量を考える際には、「入ってくる量を減らす=防御」と「暴露する時間を減らす=付着物取り除く」しかありません。

 

・ 入ってくる量を減らす =マスク、ゴーグル

※ これで1/3 - 1/6 の曝露量になります!

 

・ 暴露する時間を減らす =15時までなるべく控える、付着した花粉を払う、吸引する

 

 

お薬はどうしたらよい?

お薬に関しては、厚労省の治療例を見てみて下さい。

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経口アレルギー薬は、「抗ヒスタミン薬」です。
最近では、スーパージルテックと言われている「ザイザル」も多く出まわりました。

 

 

これは効きますという噂のモノには注意を!

厚生労働省でも民間療法への注意喚起もさかんです。

とくに花粉症の対策のプラセボ効果は、30%と言われています。

 

なので、これが効くというものの30%が、本当はそれ自体による効果ではない可能性があるということです。

 

このようなものらしいです!

 
効果有
効果無
不明
漢方
50%
35%
15%
14%
51%
35%
鼻スチーム療法
46%
44%
10%
鼻洗浄療法
46%
54%
0%
8%
44%
48%
ハリ
44%
44%
11%
花粉グミ
29%
64%
7%
シソジュース
18%
36%
45%
シジュウム茶
40%
40%
 

 

ではでは、今日は雨ですが、こういう日でも少しは飛散しますので気をつけていきましょう〜。