☆ わくわく働くひとを応援する産業医のブログ ☆

わくわく働く社会を創る。そう決めて起業しました。社内ヘルスケアだけでなく人事総務の領域全般、医療や病院管理とお話しましょう。

ひとと話する能力を飛躍的に高める3つの方法

おはようございます。

今日は、わたしが医師として培ってきた「面談能力」を飛躍的に高める方法を教えます。

 

誰でも目的のあるコミュニケーションをしないといけない場面はあるかと思います。

たとえば、インタビューや面接という場面です。

みなさんは、どうされていますか?

 

わたしの場合、1日60名以上の患者さん、産業医面談だと年間300−500名と話をするわけです。なので当たり前のように、「相手が話しやすい環境をどうやって作るのか」にハンパなく研究しているわけです。

 

 

話しやすい環境は自分で作れ!

患者さんや看護師さんから医師が患者の方を向いて話をしていなくて感じが悪かったと。

そんな「コミュニケーションも取れない医師はワルイ!」ってみなさん当然のように思いますよね?

その医師が、そういうことが向かないタイプで、患者さんとコミュニケーションが取るのが苦手だと。

 

もちろん、印象ワルイですよね。

でもうーん。

わたしが見ていると、普通に会話のとれる医師にも関わらずこのような状況になっていることも多いのです。

 

忙しいから?

それは理由になりませんよね。わたしも同じように1日ハイパーに見ていますので。

 

ひとと話をする能力を飛躍的に高めるのは、「そのような環境を作る」ことで達成できます!

ひとが話をしないのは、話しにくい環境にあります。

 

「目的のある会話」というのは「聞き出さないといけない情報」があるわけです。「情報を獲りにいかない」いけません。

どんな環境に気をつければ、情報を獲得しやすくなるのでしょうか?

 

 

【ポイント1】情報を獲りにいく「始まり」

最もお見せしたいポイントは、2つ目ですが、この始まりもある意味では、環境を作るためには不可欠ですので、当たり前のように行ってください。

 

目的のある会話で確実に情報を獲るためには、そのひとと会った時に、立って出迎えて、笑顔で挨拶をします。自己紹介ももちろんします。

場合によっては、握手をしながら、来てくれたことを感謝します。

 

こんな感じです。

・「◯◯さん、大変お待たせしました。こちらへどうぞ〜!」+立ち笑顔

・「◯◯さん、わたし、や・ま・だといいます。今日はどうぞ宜しくお願いします」+名刺+患者さんの目を見る

・「今日は、来てくれてありがとうございます」

→ 感謝する場合は、10代や20代の場合が多いです。もう診療には来ないだろうなぁ〜というひとに話するようにしています。

 

 

【ポイント2】情報を獲りにいく「話す位置」

このふたつの写真を見て下さい。

※ 患者さんの許可もらってます!

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左と右の写真では、患者さんの位置が違います。

もともとは、クリニック内で事務が用意してくれていた椅子の位置は右にあったんです。

それを情報を獲りにいきやすい位置に椅子を変更しています。

 

先ほどの患者さんの目をみて話しない医師は、右側の写真の位置に患者さんが座ってないですか?

はなししたくないのではなく、人間工学的にあまりにも難しい姿勢なので、「したくない」のではなく、「しにくい、出来ない」のです。

 

単純にPCのすぐ横に患者さんの顔があれば、はなしを聞きながら作業をすることができます。

 

他にもこんなものはどうでしょうか?

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さきほどの位置と同じですが、椅子の高さを患者さんのものよりも高くしています。

上から目線ですよね〜。これでは、威圧感がたっぷりです。

さらにマスクも取りました。

このマスクも距離感を感じます。

 

常にお伺いをたてる感じで情報を獲りにいくと「こんなことまで話してくれますか!?」

ということまで話してくれます。

 

わたしがやっている環境づくり…

簡単なところで言えば、「椅子の位置」、「椅子の高さ」、「マスク」です。

 

さらに言えば、机の下の壁がない方が距離感がぐーんと短くなります。

 

 

【ポイント3】情報を獲りにいく「終わり」

ここまできたらあとは、次回に繋げることに集中です。

今回は、目的を果たせたわけです。そのひとが話してくれたから。

 

それをねぎらいましょう。

「今日は、楽しい話をしてくれてありがとう」であったり、

「大変参考になりました。また教えてください」であったり。

 

そして、最後は必ず「握手」で終わります。

これ実はとても大事なので、別の機会にお話します。

 

 

最後に

よく山田先生は本当にコミュニケーションが上手ですよね〜と褒められますが、もともとあがり症のわたしは、プレゼンはもちろんのこと、1対1での会話はとても苦手でした。

 

でもひとつひとつ、どうやったら話しやすくなるのか、目的となる情報を獲得できるのかを地道にやった結果、「話しやすい環境」をつくることが最も即効性で簡単なことなのだと気がつきました。

 

これは、医療現場だけでなく、会社の中の面談でも使いますし、わたしのクライアント先の上司部下面談でも教えています。

 

情報を確実にスピーディに獲得する方法…ちょっとしたことで飛躍的に会話力を高めることが誰にでもできます。

 

ではでは〜 

今日もわくわくしましょうねぇ〜。